2017 年 5 巻 p. 66-72
地域包括ケアシステムの構築は,全国的な課題であるが特に都市部においては,施設が不足しており,緊急の課題となっている.特に,課題となっているのは,退院直後の在宅での受け入れに必要なサービスの整備,多職種連携による包括的なサービスの提供,サービスを提供する場の確保,生活支援サービスの確保,認知症の人の増加に伴う成年後見の普及などである.これらについては,単に地域包括ケアシステムの熟成を待つのではなく,緊急的に対応が必要になっている.本稿では,これらの課題について,日本版在宅入院制度,大規模多機能型居宅介護看護,空き家の活用方策,生活支援サービスの設計図の作成,市民後見人の支援監督事務の市町村への義務化を提言している.