主催: 電気関係学会九州支部連合会
現在、人物の方向の推定には、サーモパイル、カメラ、焦電センサ等を用いた方法があり、そのうち、焦電センサを用いた方法が最も安価である。その方法としては、センサを複数個用いる方法と、センサを機械的に動かす方法がある。しかし、前者ではセンサの個数分の方向しか検出できず、また後者では、センサの個数は減らせるものの耐久性に欠ける。そこで、透過率の異なるフィルムと焦電センサを用いた人物方向推定法を提案する。本手法では、2つの焦電センサのレンズにそれぞれ透過率の異なる複数のフィルムを貼付する。2つのセンサの出力を比較することで、人物の位置を3方向以上推定できる。これは、安価で耐久性に優れた方法である。