抄録
現在Internetが直面している非常に切実な問題はIPアドレスの枯渇と経路表増大である。 これらの問題に対する短期的解決法としてNATが挙げられる。 NATは主にローカルなネットワークではプライベートIPアドレスを設定し、インターネットへ接続するときにグローバルIPアドレスに変換する用途で用いられる。 しかし現在の一般的なNAT実装にはローカルブロードキャストを転送しないなど、NATの透過的利用の側面での課題がある。 その解決のために本研究ではNAT拡張を提案している。 今回は提案拡張の有効性と実現性の検証を行う。提案拡張によりNATの透過性が向上が実現する。