抄録
本研究では、電気二重層キャパシタ(EDLC: Electric double layer capacitor)の電極材料であり、性能向上へ大きな影響を与える活性炭を、有機性廃棄物であるコーヒー粕から作製し、高性能で安価なEDLCの開発を行っている。本論文では、塩酸及び硝酸による不純物除去を行ったコーヒー粕を試料に用いて、様々な条件下で活性炭を作製した。そしてその活性炭を比表面積、細孔容積、細孔径分布から評価した。その結果、1596m2/gと高い比表面積を持つ高性能活性炭を作製できた。この活性炭をEDLCへ応用することで、高い静電容量を持つEDLCの開発が可能となり、EDLCの弱点であるエネルギー密度の改善ができると考える。