抄録
色素増感太陽電池は,研究用の小型セルから現在実用化に向け大面積化に移行してきている.この大面積化による影響としてシート抵抗の増加が挙げられる.シート抵抗が増加すると、電子収集効率が低下してしまうため,結果としてセル特性の低下に繋がる. これを抑制するためには集電電極の製造が必要とされる.今回は集電電極として無電解メッキ法によるNiメッキ集電電極とスクリーン印刷法によるAg集電電極を用いてセルの特性の評価検討を行った. また、Ag集電電極においては,電極構造を変え,発電有効面積の拡大によるセルの特性の評価を行った. Ag集電電極を用いた50mm角セルで光電変換効率6.94%を達成した.