抄録
色素増感太陽電池では、対極に高い耐腐食性と触媒機能により白金材料が用いられる。しかし、白金は高価である。また、真空プロセスを用いるため、作製過程においてもコストがかかる。カーボンもヨウ素系電解液に対して、耐腐食性と触媒機能を有している。そこで、白金をカーボンに代替し、より簡易な対極作成法を行うことにより、コスト削減を目的とした研究を行った。 今回、カーボン材料に活性炭と粒径の小さいケッチェンブラックを使用した。これらのカーボン材料を組み合わせることにより、高効率のカーボン対極の作製に成功した。