抄録
雑音環境下において雑音に影響されない口唇画像情報を用いた音声認識方法について以前より検討を行っている。以前の研究では、口唇動画より口の面積、唇の周囲の長さ、鼻からの距離、角度の変化量を特徴パラメータとし、それぞれ1つの特徴パラメータを用いて認識実験を行い、口唇画像利用の可能性を示した。今回は、認識率の向上をめざし、2つの特徴パラメータを使用する方法について10数字音声認識の基礎的検討を行った。認識実験を行った結果、2つの特徴パラメータを用いることで以前より認識率が高くなることがわかったので報告する。