抄録
核磁気共鳴現象(NMR)が見出されて以来50年、今ではNMRという手法は幅広く利用されている。現在のNMRは高磁場でのシステムであり、高性能ではあるものの、使用場所や対象への制限があったり、高磁場化に対するシールド設置や冷却によるコストが高かったりと問題も有している。一方、低磁場でのNMRに関する研究が近年開始されている。この場合には上記の問題は解決できるものの、システム感度が低下するという問題がある。このため、高感度化を目指して共振型の検出コイルを用いた低磁場でのNMR用SQUIDシステムを開発した。