抄録
一日の大半を眠って過ごす新生児の生理的な動態については、NIRSの測定で静睡眠相において、Low frequency oscillations(LFOs)と呼ばれる長周期の律動的な変動を示すことが知られている。また、新生児脳波では静睡眠相に交代性脳波と呼ばれる特徴的な脳波が観測される。交代性脳波ではburstと呼ばれる高振幅脳波とsupressionと呼ばれる低振幅脳波が交互に観測されるが、その発生周期とLFOsの周期との関連が示唆されている。本研究はNIRSと脳波を用いて、LFOsと睡眠相との関連に焦点をあてた。