電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成23年度電気関係学会九州支部連合大会(第64回連合大会)講演論文集
セッションID: 07-1A-02
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静止中のラット海馬CA1領域におけるガンマ帯域の局所脳波ダイナミクス
西田 洋司高橋 宗良塚田 稔伊良皆 啓治櫻井 芳雄礒村 宜和Lauwereyns Johan
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キーワード: 生体工学
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抄録
海馬は、部分的な手がかりから実験文脈の全体を補完的に想起する機能(パターン補完仮説)や、遅延期間の情報保持に重要な役割を果たしていることが示唆されている。我々は1秒間 の遅延期間中に行動を静止させる課題を訓練したラットの海馬CA1領域から、課題中の局所脳波の記録・解析を行った。CA1への入力を反映する局所脳波には、皮質由来の高周波なガンマ波と海馬CA3由来の低周波なガンマ波が存在することが知られている。我々は遅延期間中のガンマ帯域の活動が高周波帯域から低周波帯域へとシフトする現象を確認した。 本発表ではこの結果より、遅延期間中に海馬が行動再開のタイミングの予測 を行っている可能性について議論する。
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© 2011 電気関係学会九州支部連合大会委員会
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