抄録
磁気刺激法は,磁気刺激用コイルにパルス電流を流すことにより生じる誘導電流で,非侵襲的に神経・筋組織の刺激を行う方法であり,神経機能の評価および運動生理学の分野で用いられている磁気刺激法は電気刺激法に比べると刺激の局在性が劣るものの、コイルの形状を変化させることで局在性を改善することができる.本研究では,測定プローブを用いた測定および理論値計算を行い,コイルの形状を変化させた場合の刺激の局在性の定量化を行い,比較を行った.結果,コイルの形状を工夫することで,効率的な磁気刺激の実現の可能性が示唆された.