抄録
近年、位相差を比較する回路は多くの分野に応用されており、重要な回路の1つである。通常、位相差の計測にはロックインアンプやネットワークアナライザ等が用いられるが、これらの計測機器は大型で高価である。そこで、我々は減算器を用いた微小位相差計測回路、及び計測時間短縮のためFPGAを用いた自動振幅調整回路を提案した。しかし、自動振幅調整回路を付加した場合には、微小位相差計測において十分な精度が得られていない。本発表では、提案した回路について述べ、より高精度な自動振幅調整回路について検討する。また、微小位相差計測技術を用いた応用例についても考察する。