抄録
地球環境問題や電力の供給力不足問題により電気機器の損失を低減し高効率化することが強く求められている。今後さらに変圧器の損失を低減し効率を向上させるためには、これまで以上に使用材料の磁気特性や変圧器内部の磁場分布などを正確に把握することが必要であると考えられる。本研究では、探針法とHコイル法を用いたベクトル磁気特性測定センサと、ステッピングモータを用いた三軸位置決め装置を統合した局所ベクトル磁気特性測定分布測定システムを用いて、三相三脚変圧器モデル鉄心内の局所的なベクトル磁気特性分布の測定を行い、これまでよりも正確かつ詳細にモデル鉄心内の磁気特性分布を把握した。その結果を報告する。