抄録
近年、情報端末の在り方は、タッチスクリーン搭載型機器から腕時計型、眼鏡型に代表されるウェアラブル機器へと注目が移りつつある。そこで本稿は、眼鏡型デバイスに着目して、ウェアラブル機器をもちいていかにコミュニケーションを行うかについて論じる。本稿では、ユーザーの視線方向に着眼し、眼鏡型機器における視線検出とその応用を考える。視線検出には世界的に開発が進められているオープンプロジェクトを参考にして機器を製作した。また応用例のひとつとして、ディスプレイやデジタルサイネージなどに対して、視線を用いた操作性を実現することを挙げ、その実現性や得られる精度、改善方法について説明する。