抄録
太陽光発電システムを導入する際,事前に年間発電量を予想することは重要である。現在、発電量を予測するために、位置情報と太陽電池(PV)モジュールの標準状態での発電特性を用いている。しかし、一般にはPVモジュールの汚れや電線によるわずかな影、モジュール温度上昇による出力低下などは厳密に考慮されておらず、予測発電量と発電量の実績が異なることも多い。 そこで、本研究では、設置予定場所でPVモジュールの発電特性を測定し、実測されたデーターを元に太陽電池アレイの年間発電量を予測するシステムを提案する。PVモジュールの発電特性を長い期間,安定して測定するため、コンパクトで安価なPICマイコンを使った計測システムを作製した。