抄録
近年,防災などの目的でガス検知ロボットの開発が進められている.ガス検知ロボットには周囲の化学環境のリアルタイムなモニタリングが求められており,そのためには応答が速く,なおかつ感度が高いガスセンサが必要とされている.そこで本研究では高速,高感度,さらに応答の再現性が良いガスセンサの作成を目的とした.そのために,金ナノ粒子(AuNPs)を電極のギャップ間に秩序だてて配列させることでケミレジスタセンサを作成した.ギャップ間の架橋はLBL法と自己組織化法で行い,30nm,50nmの2種類のサイズのAuNPsを用いた.また,それぞれの作成条件に対してガス応答を測定し,比較した.