抄録
北九州空港において国際線が就航するといった理由により、利用者の増加や、それに伴う手荷物の増加が見込まれている。一般に利用者は空港に設置されているカートを用いて荷物の運搬を行うが、従来のカートでは荷物の重量が増えると操作性が悪くなるという問題を抱えている。また、北九州空港のような比較的小規模な空港においてもカートが年2台程度紛失する問題もある。これらの問題を解決するため、パワーアシストと位置検索機能付きのカートを提案する。本論文ではカートに必要な仕様とプロトタイプの作成、空港における実証実験、今後の課題を述べる。また、この研究はH24年度北九州市内発ロボット創生事業プロジェクトに採択されている。