抄録
モバイル端末の普及に伴い、高負荷計算をクラウドサーバに移譲することが多くなった。一方で,インターネットは常に攻撃者にさらされており、通信路におけるデータの盗聴や改ざんが依然として脅威である。本稿は、計算をクラウドサーバに移譲する前にデータを秘匿化する秘密計算において、計算後のデータの改ざんを検知可能にする一方法を提案する。ただし、移譲する計算は、データマイニングでよく用いられる多項式回帰分析の計算である。既存研究は、準同型暗号を用いて秘密計算を実現したものの、準同型性のため改ざんに弱いという短所があった。本稿の提案方法は、署名付き準同型暗号を用い、秘密計算に加え改ざん検知も可能としている。