抄録
今回、油-プレスボード複合絶縁系に標準雷インパルス電圧を印加し、CCDカメラの先端にゲート制御可能なImage Intensifierを装着することで、放電発生・進展現象をマイクロ秒オーダーで時間分解し、放電様相を観測した。その結果、油中沿面放電現象を時間分解可能である測定系を構築でき、PMTと放電発光像を同期して観測できた。また、標準雷インパルス電圧印加時には、高圧電極から放電が複数発生していることが確認した。今後は、バリアを配置した油-プレスボード複合系において発生する放電現象を、今回構築した測定系を用いて取得する予定である。