抄録
ナノメーターサイズの磁気微粒子を高分子で被覆し,その表面に検査用抗体を結合した磁気マーカーが,磁気的ハイパーサーミアや磁気的免疫検査,磁気ナノ粒子イメージング等幅広く用いられている.磁気マーカーを用いる際にはその磁気特性を正確に把握しておくことが重要となるが,その磁気異方性エネルギー密度やニール緩和時間が今まで十分把握できていなかった.そこで本研究では,代表的な磁気マーカーであるResovistのM-Hカーブに対しSVD法を適用して得た磁気モーメント分布より,これらのパラメータの推定を行った.その結果,磁気異方性エネルギー密度とニール緩和時間を定める定数がそれぞれ約4 KJ/m3,1×10-9 sであると推定できた.