抄録
有線通信システムでは通信線を電源線としても使う。従来のシステムは、1台の主電源がすべての端末装置に給電するが、主電源が動作停止するとシステムダウンするので信頼性に問題がある。そこで筆者らは、小型スイッチング電源を持つ給電端末を導入し、並列接続による冗長電源システムを構成してこの問題を解決した。本稿では、フォワードコンバータを送信器として用いた場合の搬送波特性を検討する。送信時は平滑用コンデンサの静電容量を小さくして出力電圧リプルを大きくするが、リプルと出力インピーダンスの関係等について報告する。