電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
セッションID: 05-1A-03
会議情報

窒素添加結晶化法を用いたZnO膜作製におけるN2/Arプラズマ中のN原子絶対密度計測
*井手 智章松島 宏一高崎 俊行竹田 圭吾堀 勝山下 大輔徐 鉉雄古閑 一憲白谷 正治板垣 奈穂
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

ZnOを用いた光電子デバイス実用化のためには,高品質な単結晶膜を作製する必要がある.最近我々はZnO膜の作製方法として新たに窒素添加結晶化(NMC)法を開発し,サファイア基板(格子不整合18 %)上への単結晶成長に成功した.本研究では,更なる高品質化を目指し,成膜雰囲気中のN原子の絶対密度と膜質との関連について調べた.窒素流量比を4.0から12 %に変化させたとき,N原子密度は3.2×1010 cm-3から1.4×1011 cm-3に変化した.このとき,全ての条件において単結晶ZnOが形成されたが,N原子密度増加に伴い膜表面におけるピット密度が増加することが分かった.これは,欠陥発生抑制のためには,N原子密度の精緻な制御が重要であることを示している.

著者関連情報
© 2015 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top