電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
セッションID: 05-1A-04
会議情報

高移動度アモルファスIn2O3:Sn薄膜作製におけるN2/Arスパッタリングプラズマ中の窒素原子絶対密度計測
*高崎 俊行井手 智章松島 宏一竹田 圭吾堀 勝山下 大輔徐 鉉雄古閑 一憲白谷 正治板垣 奈穂
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
高い表面平坦性や均一性といった優位性から,アモルファスITO(a-ITO)を用いた透明導電膜が近年注目されている.我々はN2/Arスパッタリング法を用いて高移動度a-ITO膜の作製に成功した.本研究では,ITO薄膜の成長過程における窒素の影響を調べるため,N2/Arプラズマ中の窒素原子の絶対密度計測を行った.N2流量比を3から5%に変化させたとき,プラズマ中の窒素原子密度は3.7×1010から7.4×1010 cm-3に単調に増加することがわかった.このときa-ITO膜のキャリア移動度は48から55 cm2/Vsに増加した.一方,膜中の窒素濃度は殆ど一定であったため,上述のキャリア移動度の変化は,成長表面における窒素原子の吸着・脱離反応の変化によるものと考えられる.
著者関連情報
© 2015 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top