主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 68
開催地: 福岡大学
開催日: 2015/09/26 - 2015/09/27
レーザートリガ式のスパークギャップスイッチを用いて正・負極性の急峻波インパルス電圧を発生させ、背面にITO膜を塗布した厚さ1 mmの石英ガラス上に沿面放電を発生させた。ITO膜の厚みは10 nmで、背後電極として機能しつつ、短波長側では近紫外域の光まで十分に透過することができる。本実験では、波長 337.1 nm における窒素分子の第 2 正帯(C3Πu→B3Πg)の発光スペクトルから窒素分子の回転温度を測定することで、沿面ストリーマからリーダへの転移過程における気体温度変化を測定した。その結果、正極性の場合には、ストリーマからリーダへの転移過程でおよそ160 Kの、負極性の場合には、リーダ直前までの過程でおよそ40 Kの温度上昇が確認された。