電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
セッションID: 03-2A-10
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大気圧中急峻電圧印加による沿面放電の気体温度計測
*佐々本 凌劉 原野松本 宇生生澤 泰二西嶋 喜代人
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抄録

レーザートリガ式のスパークギャップスイッチを用いて正・負極性の急峻波インパルス電圧を発生させ、背面にITO膜を塗布した厚さ1 mmの石英ガラス上に沿面放電を発生させた。ITO膜の厚みは10 nmで、背後電極として機能しつつ、短波長側では近紫外域の光まで十分に透過することができる。本実験では、波長 337.1 nm における窒素分子の第 2 正帯(C3Πu→B3Πg)の発光スペクトルから窒素分子の回転温度を測定することで、沿面ストリーマからリーダへの転移過程における気体温度変化を測定した。その結果、正極性の場合には、ストリーマからリーダへの転移過程でおよそ160 Kの、負極性の場合には、リーダ直前までの過程でおよそ40 Kの温度上昇が確認された。

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© 2015 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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