電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
セッションID: 15-2A-06
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置換法によるTNT検出のためのポリN-ビニルホルムアミドを用いたSPRセンサ表面の開発
*小野寺 武石井 良典矢田部 塁都甲 潔
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抄録
本研究では,表面プラズモン共鳴(SPR)センサを用いて代表的な爆薬であるトリニトロトルエン(TNT)の置換法による検出を行うため, ポリN-ビニルホルムアミドを用いたSPRセンサ表面の開発を行った. ポリN-ビニルホルムアミドに加水分解によりアミノ基,さらにコハク酸を用いてカルボキシル基を付与し,電荷のバランスを調整した.このポリマーをセンサ表面に自己組織化単分子膜を介して固定化し,非特異的な吸着を抑制することができた.このポリマーのアミノ基にTNT類似物質であるm-ニトロフェニル酢酸を結合し,置換法によるTNTの測定を行った.その結果,TNTの検出限界は0.9ppbとなった.
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© 2015 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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