電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
セッションID: 09-2P-02
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ブロック暗号PRINCEに対する丸め差分攻撃 (II)
*瀬戸口 聡五十嵐 保隆金子 敏信福島 誠治八野 知博
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抄録
PRINCEはBorghoffらによって2012年に提案された秘密鍵長128bitのSPN型64bitブロック暗号である。段数は12で設計されている。安全性の自己評価において差分攻撃、線形攻撃、代数攻撃、biclique 攻撃は脅威とはならないだろうと述べられているが、我々は第3者の立場から丸め差分攻撃に対するPRINCEの安全性を検証する。差分攻撃とはBihamらが提案し、暗号化に用いられるS-boxの性質によって生じる差分の確率的変化をもとに攻撃する手法である。検討の結果、従来は11 段を暗号化演算回数2の115.61乗で攻撃可能であったが、今回は11 段のPRINCE を選択平文2の62.81乗組、暗号化演算回数2の106.82乗で攻撃できることを示した。
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© 2015 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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