抄録
電力機器の絶縁診断やEMI測定において、電磁波放射源の位置標定技術が必要とされており、これまで、電磁波発生位置を容易に理解し、且つ結果の妥当性を直ちに判断出来る電磁波放射源の可視化装置の可視化装置の開発を行っている。本研究では、配電用電力ケーブル接続部の欠陥から放射される電磁波の検出評価に本可視化装置の適用を目指しており、これまでに6kV XLPE電力ケーブルに接続部欠陥モデルを作成し、異なる径方向に導入した際の放射電磁波特性の把握及び位置標定を行っている。本論文では電力ケーブル接続部に人工欠陥を導入し、その部分放電特性を放射電磁波の検出により検討を行った。