抄録
電力機器の絶縁診断技術において、部分放電(PD)によるUHF帯の放射電磁波を測定するUHF法が着目されている。このUHF法の高度化には、絶縁破壊の前駆現象であるPD現象の理解とともに、PD現象とその放射電磁波の関係の理解が必要である。また、この理解にはPD電流パルス波形の正確な測定が重要となる。筆者らはこれまで、SHF帯までのPD電流パルス波形の超広帯域測定ができるSHF_PDPW装置を構築し、同装置を用いて鉱油やシリコーン油、フッ素系不活性液体中のPD電流パルス波形を詳細に検討している。本論文では、新たにEHF帯(30~300GHz)の測定周波数帯域60GHzを有する装置を用いて、シリコーン油10cs中PD電流パルス波形のpsオーダ立ち上がり時間について検討した。