抄録
現在、加工食品の製造現場では、材料を型枠にはめ込む製造過程の中で、型崩れを防ぐ為に離型油が用いられている。離型油の塗布方法としてスプレーや手塗りによる手法が用いられているが、均一な塗布が難しい。またスプレーによる塗布方法では離型油の枠外への飛散が懸念され、手塗りにおいては生産効率の低さが課題となっている。我々は、飛翔物体の細かい制御が可能である静電誘引形インクジェット方式によって上記の課題を解決出来ると考えている。しかし、静電誘引形インクジェット方式による離型油の飛翔状態は明らかになっていない。本学会では、静電誘引形インクジェット方式により離型油を飛翔させた実験の結果について報告する。