抄録
近年、インクジェット技術は医療や食品製造機器さらに3Dプリンタなどの多種多様な分野で研究がなされている。 筆者らは、新たなインクジェット技術の応用として食品製造機器への適用を試みている。具体的には、可食インクを用いてコーティングを行うものである。なお、インクジェット方式は静電誘引形である。可食インクの場合、衛生面を考慮すると、食品対象物はもちろんノズルヘッド部の洗浄は重要な課題であり本研究の目的である。 本学会では、インクジェットを構成するノズルヘッド部のノズルや対向電極に付着する可食インクの洗浄時機を知るための基礎的な検討結果について述べる。