VDM++仕様を基にした境界値テストケース自動生成ツールBWDMの試作について

抄録

ソフトウェア開発において、曖昧な仕様は不具合混入の原因となる。曖昧さを排除し、厳密に仕様を記述する手段として形式手法VDM++がある。しかし、テスト担当者がVDM++仕様からテストケース設計を行い、テストを実施することは、時間と手間がかかる。そこで本研究では、テスト工程の効率化を目的として、VDM++仕様を対象としたテストケース自動生成ツールBWDMを試作した。本研究中で試作したBWDMは、VDM++仕様中のif文や引数型に対して境界値分析を行い、テストケースを自動生成する。これにより、バグが潜みうる場所に狙いを絞ったテストの実施、及び、テスト設計作業の効率化を目指す。