ダブルステータモータの制御と特性に関する研究

抄録

近年，電動化などにより，電動機の需要が高まっており，多様な用途に合わせて様々な電動機が開発されている。中でも永久磁石同期電動機（ＰＭＳＭ）は回転子が永久磁石であるため誘導機よりも高効率であり，小型化に適している。本研究で使用したダブルステータモータはＰＭＳＭの一種で、固定子を二つ搭載した電動機である。ダブルステータモータの速度制御をするために、回転子位置の情報が必要だが、機器の大型化や高コスト化に繋がるため，位置センサを用いないセンサレス制御が求められている。そこで本研究では，ダブルステータモータの特性を把握し，これに適したセンサレスによる制御手法について検討する。