主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2024年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 77
開催地: 鹿児島大学
開催日: 2024/09/26 - 2024/09/27
近年の公衆無線LANの普及は,様々な状況でのネットワーク利用を可能にした.一方これに伴い,世間ではネットワーク利用時のセキュリティ意識が高まっている.無線LANでは,クライアントアイソレーション機能によりユーザ同士の通信を禁止しプライバシーを確保する場合がある.しかし,当該機能はIPv6アドレス重複が発生する原因となる恐れがある.その対策として,アドレス重複を許容し,NATにより通信を識別する方式を過去に提案しているが,IPsecとNATは共存できない.本稿では,暗号化通信に先立つ鍵交換を利用し,宛先IPアドレスを基にIPsec通信を識別する方式を提案する.提案方式について簡易なネットワークを構築し概念実証を行い,実現性を確認した.