窯業協會誌
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シラスの酸処理脱鉄
井上 耕三吉田 章
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1984 年 92 巻 1069 号 p. 520-524

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抄録
南九州に広く分布するガラス質に富んだ火山灰の一種であるシラスの高品位窯業原料化を目的としてシラスの酸脱鉄を検討した. 塩酸, 硫酸, 過塩素酸を用いて, 処理温度, 処理時間及び試料粒径の脱鉄作用に及ぼす影響を調べた. またN2ガス吸着から酸処理に伴って変化するシラス表面の状態を観察した.
鉄溶出量は, 酸処理開始とともにすみやかに増加し, 一定値に近づいた. 酸濃度が高いほど, 鉄溶出量は増加した. 鉄溶出量は塩酸が最も大きく, 以下, 硫酸, 過塩素酸の順であった. 処理温度が高いほど, 一定値に近づく時間は短くなったが, 処理時間が長くなると処理温度が異なっても鉄溶出量はほぼ同じになった. 試料粒径が小さいほど, 鉄溶出量は大きくなった. 粒径が小さいほど, シラス自体の溶解が進行し, 酸処理物の比表面積は酸処理時間とともに増加した. しかし, シラス中のガラス質粒子中に含まれる鉄分の酸溶出が難しいため, 酸処理によってシラス全体の鉄分を0.9wt%以下にすることは困難であることが判明した.
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© The Ceramic Society of Japan
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