抄録
PbO-SiO2-CuO及びPbO-SiO2-K2O-Na2O-CuO系ガラス中のCu2+イオンの光吸収スペクトルを測定し, ガラス組成と吸収ピーク波数との関係を調べた. その結果, PbO-SiO2-CuO系ガラス中のCu2+の吸収ピーク波数は [PbO]/[SiO2] 比の増加とともに高波数側ヘシフトすることが分った.
PbO-SiO2-K2O-Na2O-CuO系ガラス中のCu2+の吸収ピーク波数の混合アルカリ効果は [PbO]/[SiO2] 比により現れ方が異なる. [PbO]/[SiO2]=0.64の場合, ピーク波数は [K2O]/[K2O+Na2O] 比の増加とともに低波数側ヘシフトする. [PbO]/[SiO2]=1.0の場合もピーク波数は [K2O]/[K2O+Na2O] 比の増加とともに低波数側ヘシフトし, [K2O]/[K2O+Na2O]=0.7付近に極小が存在する. [PbO]/[SiO2]=1.5の場合, 極小が [K2O]/[K2O+Na2O]=0.35付近に存在し, このとき混合アルカリ効果が最も顕著に現れる.
次に, PbO-SiO2-K2O-Na2O-CuO系ガラスの組成と屈折率の関係を調べた. 屈折率には混合アルカリ効果が現れず, [K2O]/[K2O+Na2O] 比の増加とともに屈折率が直線的に小さくなった.