抄録
現在、ケーソンと裏込め材の間に古タイヤのリサイクル材であるタイヤチップを配置し、土圧・水圧の軽減につなげる新しい抗土圧工法の開発が進められているが、地盤材料としてのタイヤチップの力学特性については未解明な点が多くある。そこで本研究では、タイヤチップ供試体、硅砂3号供試体及びそれらを層状に設置した二層供試体を対象としてX線CTを連動させた一面せん断試験を行い、せん断時における内部挙動の観察を行った。そして、実験から得られたCT画像をもとに、PIVを用いて粒子の移動を求め、これらを用いて変位ベクトル、せん断ひずみ分布を算出し、地盤材料としてのタイヤチップの力学的挙動の解明を行った。