抄録
人口減少社会を迎え,舗装構造物の機能の長寿命化や維持管理費の抑制の方法が模索されている.舗装の耐久性を上げて維持管理費の抑制を実現するためには,重交通車両による路盤の残留沈下を減少させる必要がある.一方,近年では建設材料のリサイクルも進んでいる.本研究では再生路盤材のうち主要な破砕コンクリートに注目し,その工学的性質を把握するとともに,短繊維混合補強による残留沈下の抑制効果を実験的に調べた.この結果,施工時での含水量と繊維混合量を適切に設定することで,交通荷重によって生じる路盤の残留沈下を効果的に抑制できることを確認した.