脳神経外科ジャーナル
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頭部外傷に対する低体温療法の適応と限界(<特集>頭部外傷update)
末廣 栄一藤澤 博亮小泉 博靖米田 浩石原 秀行野村 貞宏藤井 正美鈴木 倫保
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2011 年 20 巻 12 号 p. 873-879

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抄録
重症頭部外傷治療において低体温療法に代わる有効な治療法の出現はなく,本治療法の役割はいまだに大きい.その有効性を高めるためには,より早期の低体温療法への導入,あるいは低体温維持期や復温期におけるモニタリング下での個々の病態に応じた適切な温度管理が必要である.重症頭部外傷の病態は多様であるが,近年では急性硬膜下(外)血腫や脳挫傷など,開頭術を要する病態での本治療法の有効性が強調されてきている.今後,温度管理法や適応症例の見直しによる本治療法の成績向上が期待される.
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© 2011 日本脳神経外科コングレス

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