脳神経外科ジャーナル
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症例報告
頭部外傷にて神経症症候が出現した脊髄係留症候群の1例
青井 瑞穂永井 三保子中津 大輔清水 智久福原 徹難波 洋一郎
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2012 年 21 巻 10 号 p. 808-811

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抄録
 今回われわれは, 頭部外傷で神経症状が出現した脊髄係留症候群例を経験した. 症例は13歳女児. 生下時より脊髄脂肪腫があり, 3カ月時に脂肪腫の部分摘出と係留解除術を行った. その後のMRIでは再係留が疑われていたが, 神経症状なく成長していた. 13歳時に転倒して後頭部打撲後に下肢運動障害・感覚障害が出現した. 受傷3カ月後に脊髄係留解除術を行い, 術後に下肢の症状は改善した. 膀胱機能障害が一時的に増悪したが, 術後2カ月で改善した. 脊髄係留症候群は係留解除を繰り返すたびに手術は困難になり, 神経症状の改善率も低下する. 再係留に対する手術適応や手術法の選択には十分な検討が必要である.
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© 2012 日本脳神経外科コングレス

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