脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
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特集 虚血性脳血管障害
急性期血栓回収療法における再開通時間の短縮を目指した院内体制強化
森本 将史岩崎 充宏根本 哲宏疋田 ちよ恵福田 慎也鈴木 孝典佐藤 浩明
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2017 年 26 巻 10 号 p. 721-727

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抄録

 脳梗塞急性期の血栓回収療法において, ステントリトリーバーをはじめとした機器の進歩による再開通率の改善に伴い, 再開通時間の短縮が, 患者の予後を左右する大きな要因になっている. 特に, 病院到着から穿刺までのdoor to puncture timeは, 医師を中心とした院内メディカルスタッフとのチーム連携が良好でないと短縮することはできない. 院内体制強化において, 重要なのは①医師のリーダーシップ, ②日常からの部署間連携強化, ③経験症例のフィードバックであり, 医師は, 日常からメディカルスタッフを教育しながら連携を強化し, 緊急時の再開通時間短縮に向けて, チーム力の向上に努めることが大切である.

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© 2017 日本脳神経外科コングレス
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