脳神経外科ジャーナル
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特集 てんかん外科と機能的脳神経外科
難治性疼痛に対する脊髄刺激療法
上利 崇伊達 勲
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 28 巻 6 号 p. 334-341

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抄録

 難治性の慢性疼痛に対して, 脊髄刺激療法 (spinal cord stimulation : SCS) は有効な治療選択肢の1つである. 最適な治療効果を得るのに重要なのは, 適切な患者選択, 刺激部位および刺激方法である. 脊髄以下の末梢の神経障害性疼痛および虚血性疼痛に対してSCSが奏効することが多い. SCSの作用機序の詳細は解明されていないが, 脊髄後索を適切に刺激することが鎮痛効果の発現に重要であると考えられている. 電極留置では疼痛部位を十分カバーするように留置する必要がある. 最近では新世代型SCS (超高頻度刺激, バースト刺激) が行われるようになり, エビデンスレベルの高い治療効果も報告されている.

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© 2019 日本脳神経外科コングレス

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