脳神経外科ジャーナル
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症例報告
集学的治療が著効した悪性神経膠腫の脊髄転移の1例
柴垣 慶一河合 辰典重川 誠二西崎 統松井 誠司
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2019 年 28 巻 9 号 p. 578-583

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抄録

 悪性神経膠腫の脊髄転移を発症した39歳の男性. 右小脳半球に4cm大の初発病変を認め, 膠芽腫 (WHOグレードⅣ) と診断した. 初発から2年後, 臀部痛と歩行障害が出現し, 全脊髄MRIで脊髄転移を認めた. 手術で膠芽腫 (WHOグレードⅣ) と診断した. 術前は重度の両下肢対麻痺で歩行困難であり, サイバーナイフおよび2週間ごとのbevacizumab投与を施行した. 両下肢対麻痺はサイバーナイフ照射2日後から改善を認め, 2カ月後には独歩で退院した. 悪性神経膠腫の脊髄転移に対する標準治療は確立されておらず, サイバーナイフを含めた集学的治療が悪性神経膠腫の脊髄転移の生存期間を延長する一助となる可能性がある.

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© 2019 日本脳神経外科コングレス
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