脳神経外科ジャーナル
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最外側突出型腰椎椎間板ヘルニアにおける診断上の問題点およびその治療について
松村 明竹内 貞之角田 孝鮎沢 聡斎藤 厚志三井 石根原田 勝利能勢 忠男
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1994 年 3 巻 6 号 p. 500-506

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抄録
通常の椎間レベルより1つ上位レベルの神経根が最外側で圧迫される病態について,その診断・治療について述べた.診断に関しては神経根症状が明らかにもかかわらず,脊髄造影所見に乏しく,脊髄造影後CTにて最外側で椎間孔付近に椎間板の膨隆ないし脱出をみた場合に,本症を考えることが重要である.外科治療としては内側・外側アプローチがあるが,顕微鏡下にて内側より神経根の走行を確認しながら椎間関節を極力温存しつつ椎間孔拡大を行う方法が最も汎用性があり,推奨される方法と考えられる.
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© 1994 日本脳神経外科コングレス

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