2021 年 30 巻 10 号 p. 728-733
本誌に過去2回報告した当院の脳神経外科ホットラインの結果と, 直近の過去4年間の385例のデータを比較検討した. 男性205例, 女性180例, 平均72.9歳, 救急車搬送340例で, 全例入院していた. 当科疾患は367例で, 脳卒中297例が最多であった. 過去の報告に比し, 年齢, 当科的疾患割合 (95.3%), 脳卒中適合率 (90.5%) が今回も有意に増加し, めまい疾患/高血圧性脳症/低血糖など脳卒中類似疾患数が11例に減少していた. 麻痺・言語障害患者に特化した対応の増加と, 類似疾患の減少の結果最終形に到達したと考えられたが, 2021年から人員削減となりいったんその役割を終えることとなった.