脳神経外科ジャーナル
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特集 虚血性脳血管障害
虚血性脳血管障害に対する幹細胞治療の多様性
―現状と展望―
堀江 信貴光原 崇文
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2023 年 32 巻 12 号 p. 808-813

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抄録

 虚血性脳血管障害は, 急性期においてアルテプラーゼ, テネクテプラーゼなど内科治療の進歩や脳血管内手術の発展, 地域連携の強化, 治療均てん化により機能予後や死亡率が改善している. しかしながら高齢化社会においては基礎疾患, フレイルや社会的環境などの影響もありいまだ寝たきりの原因第1位であり, 医療費高騰の主要因となっている. 脳血管障害の治療としては予防治療, 急性期治療, そして慢性期治療の3フェーズが挙げられるが, その中でわれわれが目指すべきミッションの1つは亜急性期から慢性期にかけた新規治療法の開発である.

 脳梗塞後おける幹細胞治療については多くの基礎研究報告がなされ, 全世界において臨床試験, 治験が進行中 (一部は終了) であることは周知のとおりである. 本論文では虚血性脳血管障害における幹細胞治療の基礎実験と臨床試験, 治験についてレビューし, 今後の展望について考察する.

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© 2023 日本脳神経外科コングレス

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