脳神経外科ジャーナル
Online ISSN : 2187-3100
Print ISSN : 0917-950X
ISSN-L : 0917-950X
特集 出血性脳血管障害
多様化する脳血管内治療
―多角的に “acceptable” な治療を目指して―
中村 元
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 32 巻 2 号 p. 91-98

詳細
抄録

 脳動脈瘤患者を有する患者を診療する場合, 過去のエビデンス, 治療チームの技量, 患者の希望を考慮しつつ, 総合的かつ客観的に最善の治療法を選択しなければならない.

 血管内治療デバイスの開発が目覚ましい昨今, 脳動脈瘤に対する治療法は, さまざまな治療オプションが登場してきた. しかし, 多くの選択肢が生じたことにより, われわれ臨床医は各治療法の長所と短所を熟知し, さまざまな観点から目の前の患者にとって最適な治療法を導き出さなければならなくなってきた.

 本稿では, 現在施行可能な脳動脈瘤に対する血管内治療手技をまとめ, どのような思考を経て “acceptable” な治療法に到達すべきなのかを考察したい.

著者関連情報
© 2023 日本脳神経外科コングレス
前の記事 次の記事
feedback
Top