抄録
本研究では,身振りが新奇な空間的問題の解決に与える影響を検討することを目的とした.大学生・大学院生40名が実験に参加した.円盤移動イメージ課題を行った結果,前半セッションにおいて腕組みをする必要があり後半セッションで腕組みをする必要がない群は,前半で誤答率が高いことが認められた.他方,前半セッションで腕組みをする必要がなく後半セッションで腕組みをする必要のある群は,正答率に変化は認められなかった.また,この課題において身振りをしないことが確認されている男性においても同様の効果が認められた.このような効果が現れた原因として,腕組みによって,身振りだけではなく,身体動作が規定されたこと,身体動作の抑制が課題に影響する可能性が考えられた.