日本大腸肛門病学会雑誌
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早期大腸癌とは
陣内 伝之助
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1975 年 28 巻 4 号 p. 336-338,395

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抄録

1.現在,直腸癌にふつう行われているMiles手術の術後機能障害(排尿・性機能障害・人工肛門)の大なることからみて,wedge resectionやpolypectomyなどの小手術の許される早期癌の定義の設定が望まれる.
2.早期大腸癌は5年生存率90~95%以上,全症例中の頻度10%程度が望まれる.
3.早期大腸癌の定義は,胃癌の場合よりも厳重である必要がある.
4.早期癌の定義は術前診断可能な所見で決められるべきである.
5.早期大腸癌の定義は壁深達度がsmまでで,かつ直径1cm以下のものとする.
6.早期大腸癌の定義は,同じ消化器癌である胃癌の場合と同じ規準におくことが望ましい.

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