日本大腸肛門病学会雑誌
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虚血性大腸炎を合併した過敏性腸症候群便秘型の1例
大川 清孝追矢 秀人佐野 弘治青木 哲哉針原 重義黒木 哲夫
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1999 年 52 巻 2 号 p. 139-143

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抄録

患者は20歳男性で,元来便秘気味であり,8歳頃より過敏性腸症候群に合致する症状があった.午後5時頃に強い腹痛があり,その後大量に排便があり,続いて朝まで7~8回の血性下痢がみられた。当院を受診しすぐに内視鏡検査を施行したところ、下行結腸から横行結腸にかけて全周性と縦走性の潰瘍があり虚血性大腸炎と診断し入院となった.虚血性大腸炎を合併した過敏性腸症候群は世界で3例目であり,稀と考え報告する.

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