Zairyo-to-Kankyo
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論文
電気化学インピーダンス法による塩酸を含むエタノール中での炭素鋼の腐食速度の推定
宮澤 正純井上 博之
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2006 年 55 巻 7 号 p. 306-311

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抄録

本研究は, エタノールプラントの腐食モニタリングに, 交流インピーダンス法の適用を検討するため, その基礎データを得るために行った. 試験は, 2mass%の水分を含むエタノールに0.0064から0.13mass%のHClを加えた溶液を用い, 炭素鋼製の電極における電荷移動抵抗 (Rct) と電極反応のインピーダンス (Z0) を測定した. Rctは炭素鋼の質量減少量ならびにナイキストプロットの最適近似曲線の実数軸との交点から求められるZ0から推算した. HClを含む本試験では, Z0Rctに対して約8倍であった. 今回の試験からZ0は, 0.5・(R0.1Hz-R1kHz) により求められることが確認できた. 本研究で用いられた試験環境では, 炭素鋼の腐食速度 (icorr) は現地で測定されたR1kHzR0.1Hzから次のように与えられる.
icorr=2・160mV/(R0.1Hz-R1kHz)
本試験環境での見かけのStern-Geary定数は160mVとなった.

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© 2006 公益社団法人 腐食防食学会
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